循環器装置管理の標準化班













心臓カテーテル検査における透視線量及び被ばく低減技術の標準化班

2002年4月〜2004年7月 活動終了したワーキンググループです。

名   称 : 心臓カテーテル検査における透視線量及び被ばく低減技術の標準化班
主任研究員 : 田島 修 (埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
研 究 員 : 鍋倉良三 ( 同 )
      : 佐藤久弥 (昭和大学横浜市北部病院)
      : 佐藤公一 (新東京病院)
      : 菊地達也、菊池 暁、天内 廣 (横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター)
      : 塚本篤子、若松 修 (NTT東日本関東病院)
      : 今関雅晴、景山貴洋、佐藤次男 (千葉県循環器病センター)
      : 斉藤 肇、中澤靖夫 (昭和大学病院)



(課題研究)全国循環器撮影研究会雑誌 NO.17 8-16頁 2005年

心臓カテーテル検査における透視線量および被曝低減技術の標準化
(ガイドライン化を目指して) −第2報

田島 修(埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
鍋倉良三( 同 )
佐藤久弥(昭和大学横浜市北部病院)
佐藤公一(新東京病院)
菊地達也(横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター)、菊池 暁( 同 )、天内 廣( 同 ) 
塚本篤子(NTT東日本関東病院)、若松 修( 同 )
今関雅晴(千葉県循環器病センター)、景山貴洋( 同 )、佐藤次男( 同 )
加藤京一(昭和大学病院)、斉藤 肇( 同 )、中澤靖夫( 同 )

はじめに
 本課題研究の初年度は現状の透視線量を調査し、その測定結果より透視基準線量率を提案した。今回は、循環器検査・治療の「被ばく低減技術ガイドライン」、「術者の被ばく低減ガイドライン」を、文献引用およびアンケート等より考察し提案する。

本課題研究のまとめ
 「心臓カテーテル検査における透視線量および被ばく低減技術の標準化(ガイドライン化を目指して)」について、第一報にて測定Geometry、透視線量率(20mGy/min)を提案した。まとめとして、IVR基準点での測定、およびIAEAのガイダンスレベルと等しい25mGy/min、に修正して再提案し たい。
 その理由を以下に記した。
 (1) 測定値の平均が25mGy/minであったこと。
 (2) 世界標準となるIVR基準点と提案した測定点が異なったこと。
 (3) IVR基準点で測定したと仮定すると1.1倍程度増加し、28mGy/minになること。
 (4) 28mGy/minの平均値となるが、低減できる可能性があり、25mGy/minは担保可能と予測できる。
 以上が主な理由であるが、(1)に付記すると25mGy/minはアクリル20cm、胸厚に換算すると23〜25cmに相当し、20cm厚のLA0 40°を想定した値である。実際の臨床では25cmを越える患者さんは多数存在するし、深いアンギュレーションでは更に線量率は増加して100mGy/min程度になる場合も希に経験する。このことも重々承知の上である程度の基準が必要と考え、25mGy/minの透視線量率とLowモードの透視設定、0.1mm Cuフィルターを提案したい。
 第二報では、被ばく低減標準化ガイドライン案、術者被ばく低減ガイドライン案、およびスタッフの被ばく低減ガイドライン案を示した。言い尽くされた感の事柄に加えて、新たに「2Gyでの声かけ」を提案する。この2Gyという線量は研究班での提案であり規定値ではない。PCIの管理目標値として各施設で議論し定めることが重要である。
 本課題研究では、心臓カテーテル検査における被ばく線量の低減化案を提示したが、タイミングよく、「IVRに伴う放射線皮膚障害の防止に関するガイドライン」が関連16団体より明示された。本研究班報告ともほぼ同様のガイドラインとなっている。これを基に、さまざまな学会、研究会等でさらに議論が深まってゆくことを期待し報告を終える。

(資料請求、お問い合わせは全循研事務局へ zenjunken@yahoo.co.jp



(資料)日本放射線技師会雑誌 VOL.51 NO.625 996-999頁 2004年11月

血管撮影装置の透視線量率の実態調査
Investigation of Fluoroscopic Dose Rate in Angiography system

循環器画像技術研究会
田島 修(埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
景山貴洋(千葉県循環器病センター)
若松 修(NTT東日本 関東病院)
佐藤次男(千葉県循環器病センター)
中澤靖夫(昭和大学病院)

Summary
 Recently, Skin injuries induced by interventional radiology (IVR) procedures have been reported. We measured fluoroscopic dose rates (FDR) with 50 angiography systems at 36 institutions. Measurement was conducted with the following geometry and other set-ups: in the front, a focus-image intensifier (I.I.) distance of 100cm, a focus-Skin dose monitor (SDM) distance of 70 cm, acrylic plate of 20 cm on the examining table; the SDM was placed between the acrylic plate and the table, an I.I. size of 6-7 inches, a collimator with a full open setting, the density compensation filter removed, and with or without a soft X-ray removal filter according to the specincations by individual institutions. The results of this study showed a mean FDR of 25 ±16 mGy/min (mean ±SD), a maximum FDR of 75.9 mGy/min, a minimum FDR of 7.6 mGy/min, and a mean tube voltage of 80 ±6.8kV. The mean duration for I.I. use was 25 ±1.5 years. It is important to continue promoting the reduction of exposure as well as to quality check of angiography systems.

はじめに
 近年、Interventional Radiology(IVR)の発展で、その手技は低侵襲で高い効果が得られるようになった。血管造影検査は診断から治療へと移行し、その件数は増加の一途をたどっている。IVRの手技では小径のテバイスを目的の病変に誘導するため、高解像度、高濃度分解能を有する透視が長時間におよび、撮影も頻回に行われる場合がある。これにより患者の皮膚被ばく線量が増加し放射線皮膚障害を起こした症例が報告されている。IVRに携わる診療放射線技師は、良好な画像の提供と被ばく線量低減を主命題として取り組みつつ、IVR施行施設による被ばく線量の差を極力なくさなければならないが、施設間差を示した文献は数少ない。今回われわれは循環器画像技術研究会(東京)会員施設の協力を得てIVR 装置の透視線量率を実測したので考察を加え報告する。





(課題研究)全国循環器撮影研究会雑誌 NO.16 18-21頁 2004年

心臓カテーテル検査における透視線量および被曝低減技術の標準化
(ガイドライン化を目指して)

田島 修(埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
鍋倉良三( 同 )
佐藤久弥(昭和大学横浜市北部病院)
佐藤公一(新東京病院)
菊地達也(横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター)、菊池 暁( 同 )、天内 廣( 同 ) 
塚本篤子(NTT東日本関東病院)、若松 修( 同 )
今関雅晴(千葉県循環器病センター)、景山貴洋( 同 )、佐藤次男( 同 )
斉藤 肇(昭和大学病院)、中澤靖夫( 同 )

はじめに
 InterventionaI Radiologyによる皮膚障害が報告されている現況で、Evidence Based Medicineを実践するにあたり、われわれ診療放射線技師は施設による被曝線量の差を極力なくさなければならない。
 一方、各方面からガイドラインが示されているが、どれをReferenceにするかが議論の分れるところである。 そこで初年度は、現状の透視線量を把握し、そのデータより被曝低減技術の標準化を探り、透視基準線量率を提案することを目的とする。

結語
1) 東京および近県の36施設、49装置の透視線量率を測定した。
2) われわれが提案する測定法での平均透視線量率は、25±16mGy/minであった。
3) 最高透視線量率は75.9mGy/min 、最低透視線量率は7.6mGy/minであり、10倍の較差があった。
4) 平均透視管電圧は80±6.8kVであった。
5) 平均I.I.使用年数は2.5±1.5年であった。
6) 目標に掲げた20mGy/min は達成されなかったが、低減できうる可能性は十分に残されていた。
7) 被曝線量低減の活動をさらに推進する必要があると同時に、日常の装置管理の重要性を再認識した。
8) 透視における被曝線量低減技術の標準化として、 Low modeの使用と、付加フィルタ未使用の装置にはすみやかに0.1mm程度の銅板を付加すること、を提案する。

(資料請求、お問い合わせは全循研事務局へ zenjunken@yahoo.co.jp




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