循環器装置管理の標準化班血管撮影室における診療放射線技師業務拡大検討班循環器撮影QAプログラム委員会脳血管IVR被曝線量調査班













CTO-PCI被曝線量調査班

2010年6月〜2015年3月 活動終了したワーキンググループ です。

名 称 : CTO-PCI被曝線量調査班
班 長 : 坂野 智一 (横浜市立大学附属市民総合医療センター)
班 員 : 井出 敦之 (富士市立中央病院)
    : 岩本 達志 (榊原記念病院)
    : 栗原 卓也 (埼玉石心会病院)
    : 坂本  肇 (山梨大学医学部附属病院)
    : 田島  修 (埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
    : 浜野 安淳 (NTT東日本関東病院)
    : 丸山 雅裕 (昭和大学横浜市北部病院)


活動目標および内容 :
 CTOのPCIが多くの施設で行われるようになり、一般のPCIに較べて長時間の治療から被曝線量の増大が推測され、皮膚障害の発生確立が増していると考えられる。そこで、被曝線量が増加しているか否かの実態調査を実施し、現状報告として発表・論文投稿する。

(活動実績)
◇ PCIにおける放射線障害について : (講演)第41回神奈川アンギオ撮影研究会 2012年10月
◇ 「放射線被曝と医療」 診療放射線技師の立場から : (特別企画)第60回日本心臓病学会学術集会 2012年9月
◇ (口演)第68回日本放射線技術学会総会学術大会 2012年4月
 ・ 多施設調査から見たCTO病変に対するPCI時の患者被曝線量増加要因の検討
 ・ 慢性完全閉塞病変に対する経皮的冠インターベンションの被曝線量と透視パルスレートの関係
◆ CTO-PCIの放射線被曝の実態と技師の役割 : (論文)循環器画像技術研究 No.30-1 2012年2月
◇ PCIにおけるCTO群と非CTO群の患者被曝線量の比較 : (口演)第25回日本冠疾患学会学術集会 2011年12月
◇ CTO-PCIの放射線被曝の実態と技師の役割 : (シンポジウム)第275回循環器画像技術研究会 2011年5月
      循環器撮影技師に必要な知識と技術(スペシャリストは必要ですか?)
◇ 慢性完全閉塞に対する経皮的冠動脈インターベンションの被曝線量実態調査 : (web)第67回日本放射線技術学会総会学術大会 2011年5月

(活動報告)
◇ 2013年度 2012年度 2011年度、 2010年度


2012.9.15 第60回 日本心臓病学会学術集会 講演
(特別企画) 「放射線被曝と「医療」

「放射線被曝と医療」 診療放射線技師の立場から −PCIにおける放射線障害のリスク−

演者 : 坂野 智一 (横浜市立大学附属市民総合医療センター)

 循環器領域における放射線診療は,胸部X線単純撮影,CT検査,RI検査や,IVRに幅広く利用されている.しかしIVRでは治療が目的のため診断目的の他の検査よりも被曝線量を抑制することが難しい.特に,慢性完全閉塞(CTO)病変に対するPCIでは,技術の難易度が高く手技が煩雑なため,長時間の透視や頻回する確認撮影により被曝線量の増大が懸念される.

 CTOのPCI施行をしている15施設を対象とした調査では,2010年2月から7月にPCIを施行した非CTO 3,489名,CTO 318名の総透視時間と総被曝線量(装置表示の総空気カーマ)を比較すると,総透視時間は非CTO群27.0分に対しCTO群59.3分,総被曝線量は非CTO群1.27Gyに対しCTO群2.76GyといずれもCTO群が多かった(P<0.0001).管理目標値の3Gy以上の症例は,非CTO群の4.9%に比べCTO群では34.1%と高く,皮膚障害が懸念される5Gy 以上の症例が13.5%存在した.標的血管別の総透視時間および総空気カーマは,RCA群が有意に高く,逆行性アプローチとLAO50度前後の深いワーキングアングルが原因と考える.

 以上から、ワ ーキングアングルを決定する際には病変の描出能に加えて皮膚入射線量や照射野重複も考慮するなど,放射線皮膚障害防止の工夫が必要となる.また,低レートパルス透視の使用や確認撮影を透視画像保存に変更することでさらに被曝低減が図れる.

 当日は,より具体的な被曝低減の工夫も交えて報告する.




2012.4.15 第68回 日本放射線技術学会総会学術大会 報告
(口述) 演題区分 : 血管(被ばく)

多施設調査から見たCTO病変に対するPCI時の患者被曝線量増加要因の検討
Factors increasing the patient dose during percutaneous coronary interventio n for chronic total occlusion lesions as seen from a multicenter study

報告者 : 栗原 卓也 (石心会狭山病院)

【目的】
 慢性完全閉塞(CTO)に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)時の患者被曝線量多施設調査を実施し,手技による被曝線量増加の要因を検討した.

【方法】
 CTO-PCIを施行している施設に対し,2010年2月〜7月に実施した標的血管毎の手技(順行,逆行,両方),バイプレーン(BP)とシングルプレーン(SP)の使用,透視時間(FT),総空気カーマ(AK)を調査し,それぞれの関連性を分析した.

【結果】
 標的血管別の手技割合(AK,FT)は,RCAで順行性67.5%(2.6Gy,57.9分),逆行性5.7%(4.4Gy,99.5分),両方26.8%(4.0Gy,76.3分)となり,LADでは同様に74.8%(2.3Gy,48.2分),8.4%(2.2Gy,56.5分),16.8%(4.0Gy,88.1分),LCxでは93.0%(2.5Gy,50.2分),1. 8%(値なし,164分),5.2%(3.1Gy,66.9分)となった.逆行性手技を含むとAKが増加し,FTが長くなり,特にBPの使用率が高く逆行性手技割合の多いRCAで患者被曝線量が増加している.<BR>【結語】逆行性手技やBPの使用率がAK増加に影響しており,特にRCAでは他の血管よりも被曝線量の多いことが示された.

>新規性:
 慢性完全閉塞(CTO)に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の患者被曝線量についての調査報告は,多施設を対象とした実態調査の報告はない.我々は,第67回学術大会にてCTO-PCIの多施設患者被曝線量を調査し,右冠動脈(RCA)は他枝と比較して総空気カーマ(AK),総透視時間(FT)が多いことを報告した.今回はRCAが他枝に比べAK,FTが多くなった要因についてPCIの手技について検討した.順行性より逆行性あるいは両方,またバイプレーンを使用した手技がAK,FTが多くなった.これより逆行性へ移行する率とバイプレーンの使用率が高いRCAが他枝に比べて多くなったと考えられる.




2012.4.15 第68回 日本放射線技術学会総会学術大会 報告
(口述) 演題区分 : 血管(被ばく)

慢性完全閉塞病変に対する経皮的冠インターベンションの被曝線量と透視パルスレートの関係
elationship between exposure dose by percutaneous coronary intervention for a chronic total occlusion, and a fluoroscopic pulse rates

報告者 : 岩本 達志 (榊原記念病院)

【目的】
 慢性完全閉塞病変(CTO)に対するPCIによる放射線皮膚障害発生の可能性と対策を講ずるため多施設調査を行い,透視パルス数に着目して分析した.

【方法】
 2010年2月〜7月に施行したCTO症例(253例)と非CTO症例(2720例)の透視時間,総空気カーマ(AK),IVR基準点での透視線量率(基準線量),使用パルス数を分析した.

【結果】
 AKは非CTO群:1312±967mGy,CTO群:2894±2138mGyであり,CTO群が有意に多かった.基準線量は7.5p/s群:9.7±5.6mGy/分,15p/s群:14.9±2.8 mGy/分,それらの透視時間は7.5p/s群:63±37分,15p/s群:62±31分と有意差はないが,AK(2085±1403mGy,4169±2482mGy)では有意に7.5パルス群が低かった(P<0.0001).【
結語】CTO症例における被曝線量低減法として,低レートパルス透視の有効性が再確認された.しかし,低レートパルス透視を使用してもCTO症例の約4割で総線量が2Gyを超えている現状を踏まえると,AKのリアルタイムなモニタリングが今後必須と考える.

>新規性:
 慢性完全閉塞(CTO)症例における冠インターベンション(PCI)の患者被曝線量について単一施設での報告は散見されるが,多施設調査での報告は少ない.今回,CTO-PCIの透視パルスレート(7.5P/s vs 15P/s)と透視時間(FT)と空気カーマ(AK)について検討した.患者被曝線量の指標となるAKは透視パルスレートにおいて7.5P/sが15P/sに比し有意に低値となった(P<0.0001).これは低パルスレートの有効性を示すとともに,7.5P/sの透視がCTO-PCIで行われ,臨床でも使用可能であることを示している.この点を多施設調査で分析した報告が新規性と考える.




2011.12.17 第25回日本冠疾患学会学術集会 報告
(口演) 演題区分 : コメディカル 放射線・臨床工学技士

PCIにおけるCTO群と非CTO群の患者被曝線量の比較

報告者 : 坂野 智一(横浜市立大学附属市民総合医療センター)

【目的】
 慢性完全閉塞(CTO)に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は,手技の難易度が高く,長時間の透視や頻回する撮影により,患者被曝線量の増加と放射線皮膚障害発生の危険性が危惧される.今回,CTOに対するPCI(CTO群)とその他のPCI(非CTO群)の患者被曝線量について多施設調査を実施したので報告する.

【方法】
 CTOに対するPCIを施行している施設に対し,2010年2月〜7月の半年間に実施された全てのPCI症例について患者被曝線量に関するアンケート調査を行い,CTO群と非CTO群における透視時間,総空気カーマ等について集計・分析した.

【結果及び考察】
 回答施設は12施設,対象患者は非CTO群3,014人,CTO群299人であった.透視時間は非CTO群26.3±24.2分に対しCTO群56.5±33.6分,総空気カーマは非CTO群1.29±0.95Gyに対しCTO群2.77±2.15Gyと,いずれもCTO群が有意に多かった(P<0.0001).3Gy以上の症例は非CTO群の5.1%に対しCTO群では34.9%と高く,5Gy以上の症例は13.5%であった.

【結論】
 CTO群では非CTO群よりも有意に被曝線量が多く,放射線障害を引き起こす可能性が高い.CTO-PCIの実施にあたり術前の十分な患者説明と術後の観察が必須であり,術中の患者被曝線量把握と術後の記録・管理が診療放射線技師の重要な業務と考える.




2011.5.9 第67回日本放射線技術学会総会学術大会 報告
(web) 演題区分 : 放射線防護

慢性完全閉塞に対する経皮的冠動脈インターベンションの被曝線量実態調査

報告者 : 坂野 智一(横浜市立大学附属市民総合医療センター)

【背景】
 慢性完全閉塞(CTO)に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は, 他のPCIに比べ長時間の透視や頻回する撮影により患者被曝線量の増加が推測され, 皮膚障害発生の頻度が増加していると考えられる.CTOに対するPCIの患者被曝線量に ついて単一施設での検討はいくつか報告されているが多施設での実態調査を行った報 告はない.

【目的】
 CTOに対するPCI(CTO群)とその他のPCI(非CTO群)の透視時 間および空気カーマを多施設間で調査し,今回はCTO群と非CTO群の患者被曝線量につ いて比較検討した.

【方法】
 対象は、CTOに対するPCIを施行している循環器画像技 術研究会会員施設で空気カーマを記録している施設を任意に選出し、回答が得られた 12施設について調査した.検討内容は2010年2月〜7月まで施行したCTO群(n=299)及 び非CTO群(n=3014)の標的血管,透視時間,総空気カーマ,面積線量について集計・ 分析した.

【結果及び考察】
 CTO群と非CTO群を比較した結果,透視時間は56.5±33.6 分に対し26.3±24.2分とCTO群が有意(P<0.0001)に長く,総空気カーマは2.77±2. 15Gyに対し1.29±0.95GyとCTO群が有意(P<0.0001)に高く,CTO群では最大透視時 間が164分,最大空気カーマが13.62 Gyとなった症例が存在した.
 一過性の脱毛や発 赤のリスクの説明が必要とされる3Gyを超えている症例は,非CTO群の5.1%に比べCTO 群では34.9%と高く,手技中の線量モニタリングと医師へのアナウンスが診療放射線 技師の役割として重要と考える.






2012年度 CTO-PCI被曝線量調査班 活動報告

班 長 : 坂野 智一 (横浜市立大学附属市民総合医療センター)
班 員 : 井出 敦之 (富士市立中央病院)
    : 岩本 達志 (榊原記念病院)
    : 栗原 卓也 (石心会狭山病院)
    : 坂本  肇 (山梨大学医学部附属病院)
    : 田島  修 (埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
    : 浜野 安淳 (NTT東日本関東病院)
    : 丸山 雅裕 (昭和大学横浜市北部病院)

1.活動目的
 慢性完全閉塞(CTO)に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は、他のPCIに比べ難易度が高い。そのため、長時間の透視や頻回する撮影により患者被曝線量の増加が推測され、放射線皮膚障害の発生頻度が増加していると考えられる。そこで、CT0に対するPCIの患者被曝線量の実態を把握するため、多施設を対象とした調査を行い、現状報告として発表・論文投稿する。

2.今年度の活動内容
 ・第68回日本放射線技術学会総会学術大会 2演題発表
  「多施設調査から見たCTO病変に対するPCI時の患者被曝線量増加要因の検討」
    埼玉石山会病院 栗原 卓也氏
  「慢性完全閉塞病変に対する経皮的冠インターベンションの被曝線量と透視パルスレートの関係」
    榊原記念病院 岩本 達志氏

3.次年度活動予定
 ・これまでの研究成果をもとに論文投稿を行う。



2011年度 CTO-PCI被曝線量調査班 活動報告

班 長 : 坂野 智一 (横浜市立大学附属市民総合医療センター)
班 員 : 井出 敦之 (富士市立中央病院)
    : 岩本 達志 (榊原記念病院)
    : 栗原 卓也 (石心会狭山病院)
    : 坂本  肇 (山梨大学医学部附属病院)
    : 田島  修 (埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
    : 浜野 安淳 (NTT東日本関東病院)
    : 丸山 雅裕 (昭和大学横浜市北部病院)

1.活動目的
 慢性完全閉塞(CTO)に対する経皮的冠動脈インターペンション(PCI)は、他のPCIに比べ難易度が高い。そのため、長時間の透視や頻回する撮影により患者被曝線量の増加が推測され、放射線皮膚障害の発生頻度が増加していると考えられる。そこで、CTOに対するPCIの患者被曝線量の実態を把握するため、多施設を対象とした調査を行い、現状報告として発表・論文投稿する。

2.今年度の活動内容
 ・第67回日本放射線技術学会総会学術大会 発表
  「慢性完全閉塞に対する経皮的冠動脈インターペンションの被曝線量実態調査」
    横浜市立大学附属市民総合医療センター 坂野 智一
 ・第25回日本冠疾患学会学術集会 発表
  「PCIにおけるCTO群と非CTO群の患者被曝線量の比較」
    横浜市立大学附属市民総合医療センター 坂野 智一

3.次年度活動予定
 ・第68回日本放射線技術学会総会学術大会 2演題発表(発表終了)
  「多施設調査から見たCTO病変に対するPCI時の患者被曝線量増加要因の検討
    石心会狭山病院 栗原 卓也
  「慢性完全閉塞病変に対する経皮的冠インターベンションの被曝線量と透視パルスレートの関係」
    日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院 岩本 達志

 ・これまでの研究成果をもとに論文投稿を行う。



2010年度 CTO-PCI被曝線量調査班 活動報告

班 長 : 坂野 智一 (横浜市立大学附属市民総合医療センター)
班 員 : 井出 敦之 (富士市立中央病院)
    : 岩本 達志 (榊原記念病院)
    : 栗原 卓也 (石心会狭山病院)
    : 坂本  肇 (山梨大学医学部附属病院)
    : 田島  修 (埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
    : 浜野 安淳 (NTT東日本関東病院)
    : 丸山 雅裕 (昭和大学横浜市北部病院)

1. 活動目的
 慢性完全閉塞(CTO)に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は、他のPCIに比べ難易度が高い。そのため、長時間の透視や頻回する撮影により患者被曝線量の増加が推測され、放射線皮膚障害の発生頻度が増加していると考えられる。そこで、CTOに対するPCIの患者被曝線量の実態を把握するため、多施設を対象とした調査を行い、現状報告として発表・論文投稿する。

2. 今年度の活動内容
 今年度は、CTOに対するPCIを施行している循環器撮影技術研究会会員施設(任意)を対象に、CTO及び非CTO症例の透視時間、空気カーマ、面積線量を主とした調査を実施した。15施設から回答の協力が得られ、CT0 318症例、非CT0 3,489症例のデータが収集できた。この結果の速報として第67回日本放射線技術学会総会学術大会にエントリーし、採択された。

3. 次年度活動予定
・ 第67回日本放射線技術学会総会学術大会発表(発表終了)
・ さらにデータ解析を行い、循環器関連学会及び第68回日本放射線技術学会総会学術大会にエントリーする予定である。



循環器撮影研究会循環器画像研究会循環器技術研究会循環器研究会循環器撮影技術学会心血管画像研究会循研CITEC


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