●IVUSの基本と画像判読 (ボストン・サイエンティフィック株式会社提供)
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IVUSの基本

  • IVUSイメージは、動脈の各断面を表示する。IVUSのスライスは薄く、動脈の長さの1cmあたり、500〜600個の別々の連続したイメージを作り出すことができる。
  • 血管造影画像のシルエットにおいて表示されているものは、見る角度によって異なる。IVUSでは血管を横に切った断面図を表示させることにより、解決している。
  • 血管内超音波診断装置“GalaxyTM 2”ではオートマチックプルバックを使用することにより、長軸画像を表示することが可能である。長軸画像での長さの計測を用いて、病変の長さ、プラークの分布、デバイスのサイズなどを決定することができる。

画像判読

  • IVUS画像では、高い密度の石灰化したプラークなどでは明るい白として表示される。反対に血管壁内の中膜層の部分のように密度が低い部分では黒く表示される。

  • IVUSイメージにおいて、繊維性プラークはその独特な縞状の外見によって識別することができる。それに対して、繊維脂肪性プラークは、IVUSイメージにおいて顆粒状または球状に表示される。

  • プラーク形成は偏心的(血管の片側上に多くのプラークが存在している状態)である。比較するためにここでは偏心的及び同心円的なプラーク形成の両方の例を示してある。

  • 石灰化したプラークは全体のプラーク形成の内部表面への接近程度によって、「表在性」または「深在性」と区別される。
  • また、石灰化プラークの円弧(アーク)の範囲は、度(°)または四分円弧(象限)のうちのどちらかで表される。

  • ステント留置後、医師はIVUSイメージを用いて、
    • 1) ステントの拡張と付着の程度の確認
    • 2) ステント留置後の内腔径の測定
    • 3) ステントを通して内腔内への組織の突出の程度の確認
    • 4) CSA(Cross Sectional Area)
    の測定を行うことができる。

  • 左図にあるように、解離面が中膜にまで達している場合には、このような深在性解離は高い血管閉塞発生率を伴うため、更なる治療が必要になる。
  • 解離の程度を確認するのに、生理食塩水(または造影剤)を血管内に注入することが有用になるケースがある。血液がないとIVUSイメージにおいて、血管壁と解離した組織とを識別することが容易になるからである。

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