update:2011.06.05
● 第4回 血管撮影技術基礎教育セミナー (2011年5月28日)
◇ 開催案内 (セミナープログラム)
◇ 参加報告
「第4回 血管撮影技術基礎教育セミナー」 開催のお知らせ (終了しました)
血管検査室配属で経験の浅い、あるいは新任の診療放射線技師を主な対象として、心臓カテーテル検査・治療の基礎的な内容と、技師は何をすればいいのかを中心に基礎教育セミナーとして開催します。
※ 臨床工学技士、臨床検査技師、看護師ほか全ての医療関係者にも役立つ内容です。
皆さまの施設での育成プログラムの一助になるよう企画しましたので、ぜひお申し込み願います。
研究会会員でなくても受講できますので、多くの方々の参加をお待ちしております。
●「第4回 血管撮影技術基礎教育セミナー」開催のお知らせ
主催:循環器画像技術研究会
開催日時: 2011年5月28日(土) 9:15〜16:40(受付開始 8:45)
会 場: NTT東日本 関東病院 4Fカンファレンスルーム
東京都品川区東五反田5-9-22 http://www.ntt-east.co.jp/kmc/
最 寄 駅: 五反田駅 (JR山手線、都営浅草線、東急池上線)
受 講 料: 会員 3,000円 非会員 5,000円 (お弁当付)
受講資格: 診療放射線技師、看護師、臨床検査技師、臨床工学技士、医師、メーカー担当者
申込方法: 専用申込フォーム (インターネット)から申し込み願います。
申込受付を終了しました。(4月24日 10:30)
募集人数: 80名
募集期間: 4月17日(日)〜 先着順で定員になりしだい締め切り (最終:5月20日(金))
【プログラム】 司会進行 教育委員会 委員長 萩原 充人
9:15 セミナー開会の挨拶 循環器画像技術研究会会長 加藤 京一
【セミナー内容】
9:20 ●心カテ検査とは?(コメディカルスタッフはどのように関わるべきか?)
NTT東日本 関東病院 塚本 篤子 氏
9:50 ●左心系検査の基礎(検査の流れ/アプローチの方法)
新座志木中央総合病院 太田 丞二 氏
10:30 休憩
10:40 ●左心系検査の実際(CAG を中心に:撮影方法/心電図/心内圧波形)
横浜市立大学附属市民総合医療センター 坂野 智一 氏
11:20 ●血管撮影室にある機器(何のために使う?:IVUS/IABP/DC)
横浜労災病院 岩澤亜矢子 氏
12:00 休憩
12:10 ●造影剤について(仮題) 共催:第一三共株式会社
12:40 ●DES「ノボリ」について(仮題) 共催:テルモ株式会社
13:10 昼休み
13:40 ●右心系検査の基礎(何の目的で行う?:血行動態/心内圧波形)
横浜市民病院 菊池 晴雄 氏
14:20 ●右心系検査の実際(先天性心疾患を中心に:解剖/病態/撮影方法)
榊原記念病院 武田 和也 氏
15:00 休憩
15:10 ●IVRの基礎(PCIで使用するデバイスを中心に:使用目的/特徴)
東京慈恵会医科大学附属病院 山下 慎一 氏
15:50 ●PCIの実際(技師の役割/手技中に飛び交う用語/心カテチームの連携)
昭和大学病院 佐藤 久弥 氏
16:30 参加終了証授与 循環器画像技術研究会会長 加藤 京一
16:35 閉会の挨拶 循環器画像技術研究会副会長 塚本 篤子
このセミナーには、以下の認定機構のポイントが付与されます。
◆日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構 (1ポイント)
◆日本救急撮影技師認定機構 (2ポイント)
参加報告
第4回血管撮影技術基礎教育セミナーに参加して
東海大学医学部付属病院 放射線技術科 山本 和幸 (診療放射線技師7年目:血管造影室2年目)
私は入職7年目、血管造影室配属2年弱の診療放射線技師です。今回、第4回血管撮影技術基礎教育セミナーに参加させていただいた目的は大きく2つあります。1つ目は自分の持っている心臓カテーテル検査の知識の再確認で、日常の業務に間違いがないかを確認したかったためです。2つ目に教育方法の聴講で、「心臓カテーテル検査とは?」をどのように新しいスタッフに教育していけばよいかを参考にしたかったためです。
まず、心臓カテーテル検査の知識の再確認では、日常業務に間違いがないことが確認できました。
今回のセミ ナーでの新しい発見は、大動脈弁のインターベンションが本邦でももうすぐ行われるということでした。循環器内科医師より海外での報告などは聞いていましたが、本邦での治験の画像は非常に興味がわきました。
また、他施設の血管造影室の現状を知ることができたことも収穫の1つでした。当院の心臓カテーテル検査におけるコメデイカルスタッフは、看護師2名、臨床工学技士1名、診療放射線技師1名が基本セットで業務を行っ ています。その中でわれわれ放射線技師は、被ばく管理、機器管理、心内圧測定、バルーン拡張データ管理、会計管理などを行っています。今回のセミナーで強く感じたことは、コメデイカルの意志疎通の重要性と知識の共有の必要性でした。当院では三次救急ということもあり重症例も多く、IABPやPCPSの補助循環装置をはじめ、DCを用いるケースにもしばしば遭遇します。カテ室チームの一員として危機的状況を脱するために自分に何ができるのかを改めて考えるいい機会になると共に、手技の実際や機器の取り扱いについてコメデイカル同士での勉強会の必要性も感じました。また、患者急変時にはせめてBLS(Basic Life Support)ができるようトレーニングしなければと強く感じました。
次に、教育方法についての聴講では参考になるプレゼンの方法がいくつかありました。特に、新たに血管造影室に配属されたスタッフが最も苦手とするところが右心カテです。当院ではまだまだ右心カテの施行数は多く、「左心+右心」という検査施行が数多くあります。当院でも教育用プレゼンは作成していますが、右心カテに関しては心内圧の波形の種類とCO測定の概要のみで、右心カテを行う理由や得られる情報から導き出す疾患など詳細については述べられていませんでした。今回のセミナーにおいて、具体的症例を提示しながらの解説という手法を参考にして改定していこうと考えています。
これからも本セミナーで学んだことを糧に日常業務をこなしていこうと考えます。また、次の機会には「血管造影室新スタッフ登竜門」として、他スタッフにも参加していただこうと考えています。このたびはありがとう ございました。
循環器撮影研究会 ≒循環器画像研究会 ≒循環器技術研究会 ≒循環器研究会 ≒循環器撮影技術学会 ≒心血管画像研究会 ≒循研 ≒CITEC