「第16回 循環器被ばく低減技術セミナー」 (循研)開催のお知らせ <東京開催> (終了しました)
平成20年9月6日(土)に、循環器画像技術研究会において全国循環器撮影研究会主催「第16回循環器被ばく低減技術セミナー」を開催します。奮ってご参加ください。
研究会会員でなくても受講できますので、多くの方々の参加をお待ちしております。 |
●「第16回循環器被ばく低減技術技術セミナー」
循環器画像技術研究会実施 <共催:JSRT防護分科会・計測分科会>
日 時: 平成20年9月6日(土) 9:20〜17:00(受付開始 9:00)
会 場: NTT東日本 関東病院 4F会議室
東京都品川区東五反田5-9-22
http://www.ntt-east.co.jp/kmc/
受講資格: どなたでも!!
(看護師・検査技師・CE・医師・学生・メーカー…)
募集人数: 30名(線量測定の実習を行うため)
申込〆切: 8月18日(月)
★定員になり次第締め切らせていただきます。
受 講 料: 4,000円(参加費+テキスト代)
申込方法: 専用申込フォーム ↓↓ から申し込み願います。
定員に達しましたので申込を終了しました。
備 考: ・受講票は8月25日前後に郵送いたします。
※『日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構』の 2ポイントが付与されます。
※『被ばく線量低減推進施設』の認定には当セミナーの受講が必須となります。
【 プログラム内容 】
9:20- 9:30 開会式
開会の挨拶 循環器画像技術研究会々長 若松 修
9:30- 9:45 被ばく線量低減推進施設認定について
認定委員 昭和大学藤が丘病院 加藤 京一
9:45-10:10 講義1 放射線の人体への影響
新葛飾ロイヤルクリニック 遠藤 悟志
10:10-10:40 講義2 X線装置による被ばく低減
横浜市立大学附属病院 千葉 弘
10:40-10:50 休憩
10:50-11:20 講義3 X線防護用具
NTT東日本関東病院 福地 達夫
11:20-12:20 特別講演「ICRP新勧告からみた
血管撮影臨床現場における放射線安全管理」
原子力安全研究協会
緊急被ばく医療新潟地区委員 富樫 厚彦 先生
12:20-13:00 昼休み ← 昼食は各自でお願いします
(食堂・コンビニは院内にあります)
13:00-13:20 講義4 放射線障害の症例
埼玉県立循環器・呼吸器病センター 田島 修
13:20-13:50 講義5 品質管理
横浜市立大学附属市民総合医療センター 石川 栄二
13:50-14:30 講義6 FPD関連
昭和大学横浜市北部病院 佐藤 久弥
14:30-14:40 休憩
14:40-15:10 講義7 線量測定法
山梨大学医学部附属病院 坂本 肇
15:10-15:35 講義8 ガイドライン測定法と
面積線量計の簡便な使用方法(実習説明)
山梨大学医学部附属病院 坂本 肇
15:40-16:20 測定実習
NTT東日本関東病院 塚本 篤子
埼玉県立循環器・呼吸器病センター 田島 修
16:30-17:00 実習データの計算、説明
17:00- 終了式 修了証書授与
循環器被ばく低減技術セミナーを受講して
NTT東日本 関東病院 浜野 安淳(はまの やすあき)
今回私がこのセミナーを受講したきっかけは、診療放射線技師として非常に重要な被曝の管理をどのように日常業務に取り入れて検査を行っていけば良いのか学びたいと考えたからです。
セミナーは基礎から応用、実習などバラエティに富んでいて、且つ実践的な内容でした。
まず初めは放射線の人体への影響の講義でした。放射線被曝で起こりうる障害、特にIVRなどで起こりうる皮膚障害について学び、あらためて放射線被曝の恐ろしさと検査や治療のリスクを認識させられました。そしてそのような放射線被曝による障害を起こさないよう我々診療放射線技師は細心の注意を払わなければいけないと感じました。次にX線装置による被曝低減の講義では透視装置の設定を適切に行うことで無駄な被曝は避けられるということが分かりました。線量測定法の講義では様々な測定器の特性の説明と測定器を用いた線量測定について説明していただきました。線量測定をしなければ検査や治療をする上でどのくらい被曝があるか分かりません。正確な線量測定こそが適切な放射線管理の基本なのだと学びました。X線防護用具の講義では防護用具の効果の大きさやいくつかの施設のオリジナル防護具について説明していただき、工夫次第で被曝は最小限にとどめることができるのだと学びました。品質管理の講義においてはFPDの管理についてどのように行っていけばよいのかを知りました。品質管理は我々の仕事であり、X線装置を使用していく中で検査のクオリティーを保つためには必要なことであると考えさせられる内容の講義でした。法令の講義では、日常の業務で忘れがちな法令について再認識することができました。
症例の講義では放射線障害の症例の写真がとても印象的でした。IVR後の皮膚潰瘍は見ているだけで痛々しく、そのような放射線障害はあってはならないことだと思いました。
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特別講演である、ICRP新勧告から見た血管撮影臨床現場における放射線安全管では新たに変更されたICRP勧告について、それをどう解釈すべきかを教えていただきました。常に更新されているICRP勧告のタイムリーな情報を得られた、大変有意義な公演でした。最後に測定実習では面積線量計を使用し、患者表面線量を求めるための方法をレクチャーしていただきました。面積線量計から定数を使って計算により患者表面線量を求めるこの方法は簡便であり汎用性が優れているので、様々な施設で行えるものであると感じました。機会があれば、私もこの方法での線量測定をと考えています。
以上に述べたことはほんの一部であり、この1日で学んだことは今後の業務の中で大いに生かせることのできるものばかりでした。
循環器被ばく低減技術セミナー通じて、私は多くの知識を身につけるだけでなく、放射線被曝について深く考えさせられました。それらを生かし被曝を低減させる努力を積極的にしていきたいと考えています。
循環器撮影研究会≒循環器画像研究会≒循環器技術研究会≒循環器研究会≒循環器撮影技術学会≒心血管画像研究会≒循研≒CITEC
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